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執筆者の写真hamadasousai

倶会一処(くえいっしょ)









【倶会一処(くえいっしょ)】

浄土宗、浄土真宗などの仏説阿弥陀経の中に【くえいっしょ】という言葉が出てきます。

「倶(とも)に一つの処で会う」  

私たちは亡くなると、必ず極楽浄土で、親しかった人達と再会できるという意味です。



皆さま「ドリフターズ」はご存知ですか?メンバーの荒井注さんが御病気で亡くなり、その告別式をテレビのワイドショーで中継されていました。 

当時リーダーのいかりや長介さんが弔辞を述べられ、荒井注さんの人となりを一通り話された後・・


『行くなとは言わない、気を付けて行け。着いたら場所を取っておいてくれ。俺も行かねばならないから・・』 『いずれまた・・・』  と 締めくくったのです。


その4年後・・そのいかりや長介さんが亡くなられ。 そのお別れ会で加藤茶さんが弔辞で 『リーダーよ~ そっちでいきなり全員集合なんて言わないでくれよな~ すぐには行けないからさぁ~ 』 


そして、皆さままだ記憶に新しい今年、3月。

コロナ禍の中、あの志村けんさんまでもが…

その時、加藤茶さんの弔辞にて

「志村、ひどすぎるぞお前。一番若いお前が俺たち差し置いて天国に行っちゃうなんてね。」


「まだオレたちとやらなきゃいけないこと、たくさんあっただろうに。」


「それを1人で先に行っちゃうなんて、お前は馬鹿だよ。天国の長さんもまさかお前が最初に来るなんて思ってなかっただろうな。びっくりしたと思うよ。」


「長さんの次は、高木ブーだと思ってただろうな。でも久しぶりに2人きりでいろんな話ができるから、長さんも喜ぶんじゃないかな。」


「ま、いずれそう遠くないうちに、俺たちもそっちに行くと思うから、それまで長さんと酒でも酌み交わしながら、ドリフの新しいネタでも考えておいてくれよ。」


「5人がそっちに全員集合したら、そっちのお客さんを大爆笑させようぜ。約束だぞ。じゃ、それまでゆっくりと休んでくれ。大好きな志村よ。」


令和2年4月1日 ザ・ドリフターズ 加藤茶


いかりや長介さんから加藤茶さんまで、 「宿題やったか?・・」 「歯みがけよ!・・」 この心想う気持ちが子供からお年寄りまで老若男女を問わず虜にしたドリフターズの由縁でしょうか。


死んでなお、大切な友人と会いたい、と言う思いがそこにあるのです。


また会える世界なんて?・・  

科学的に説明できない世界など?・・ 

確かにそうかもしれない。


でも、また会いたいと願う心は深い絆で結ばれているからではないでしょうか。


『倶会一処』の教えは残された私たちを支えてくれる大切な教えであり、生と死を分かつのではなく、生と死が共にあるという教えではないでしょうか。


笑顔で「またね」ができる場所

はまだ葬祭では、「また会いたい」

のお気持ちに寄り添い、ひとときのお別れを真心込めてお手伝いさせていただきます。

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